今活躍を見せている太田椋選手の鋭いバットスイングには、盗むべき技術がたくさん詰まっています。下半身の使い方も上手いですが、バットの使い方が非常に綺麗です。
そこで、今回は野球歴20年以上の私が、太田椋選手の打撃フォームを参考に、バットの使い方で重要なポイントを解説します!
こんな方におすすめ
-
- バットの張りが鈍い
- バットが身体から離れた遠回りする
- 太田椋選手の凄いところを知りたい
バッティングの練習をするとき、下半身や腕など身体の使い方は意識しますが、バットの使い方については、考えられていないことが多いです。
でも、バットはバッティングにおいて重要な要素なので、バットを正しく使うことで、より鋭いスイングをすることができます。
今回解説する内容は、今日の練習から誰でも意識して取り組める内容ですので、是非最後までチェックして、バットの使い方を身につけてください!
Contents
理想的なバットの使い方とは?
バッティングは、ほぼ静止した状態から身体の動作だけで力を生み出して、バットを加速させる必要があります。そのため、使えるものは全て使うという考え方が必要です。
バットは、グリップ(手で握る部分)が細く、先端が太い形状になっている、1kg程度の木(もしくは金属)の棒です。先端(以降、ヘッド)が太いため、重心が先端寄りにあります。
バッティングでは、このバットの重さと形状も活かして力を生み出すことを考えます。バットは、バット自体の重さと、シナりを利用します。
まず、バットの重みを利用するためには、重心があるヘッドを回転に合わせて落としていく必要があります。ヘッドを早く落としてしまったり、身体から遠回りすると重さを利用できません。
太田椋選手の打撃フォームを見ると、回転動作に入る直前まで、バットのヘッドの位置がほぼ変わらず高い位置にキープされて、回転動作に合わせて一気にヘッドを落としていることがわかります。
これが、バットの重さを利用できたスイングの形です。
そして、バットをシナらせて、バットのヘッドを走らせるには、バットのグリップから前に出していく必要があります。
グリップから出していくことで、バットのヘッドがシナるように加速して、ボールとのインパクトの瞬間に最大の力が生み出せます。
太田椋選手のスイングでも、グリップから先に前へ出ていっています。
以上が、理想的なバットの使い方です。
太田椋選手から盗む!バットの使い方で重要な3つのポイント
それでは、太田椋選手の打撃フォームを参考に、バットの使い方で重要なポイントを解説していきます!
先ほど、目指すべき形をお伝えしましたが、ここではその形になるための動作を解説します。今回解説するポイントは以下の3つです。
バットの使い方で重要なポイント
- 足が着地するまでトップの手の位置を軸足の上辺りにキープ
- 押し手の脇を締める
- 押し手の掌を上に向ける
この3つのポイントは、誰でも意識して取り組める内容になっていますので、これから解説する内容を今日の練習から意識していきましょう。
太田椋選手から盗む!バットの使い方:①足が着地するまでトップの手の位置を軸足の上辺りにキープ
先程バットの重さを利用するためには、回転するギリギリまでヘッドの位置をキープする必要があると説明しました。
そのヘッドの位置をキープするためのポイントが、足が着地して回転動作に入るまで、トップの手の位置を軸足の上にキープすることです。
トップの手の位置がブレてしまうと、それにつられてバットのヘッドの位置もズレてしまいます。そのため軸足の上辺りを目安にトップをキープしていれば、ヘッドのブレが少なく、回転時にバットの重さや利用できます。
太田椋選手のトップの手の位置は、足が着地して回転動作に入るギリギリまで、軸足の上にあります。上下にブレていないこともポイントなので、前後だけでなく、上下も動かないようにキープする意識を待ちましょう。
また、軸足の上でトップの手の位置をキープできると「割れ」ができて、より力強いスイングができます。
「割れ」については、別の記事で解説しているので、興味のある方はそちらもチェックしてください。
-
柳田悠岐選手から盗む!バッティングで「割れ」を作るための3つのポイントを解説します!
ヘボ球くん柳田選手のバッティングがカッコよくて憧れるっす〜。何か技術を盗みたいっすー! 確かに常にフルスイングで、破壊力抜群の打撃が魅力的だな!その破壊力の源になっている「割れ」の動きを参考にしよう。 ...
続きを見る
太田椋選手から盗む!バットの使い方:②押し手の脇を締める
押し手の脇を締めることは、「グリップからバットを出す」ことに繋がる動作です。
押し手の脇を締めずにスイングすると、バットは遠心力で身体から離れていき、グリップとヘッドが同時に出て行くような形になります。それでは、ヘッドが加速することはなく、ただ振り回しているだけ状態です。
押し手の脇を締めて、身体の近くからバットを出して行くことで、グリップからバット出てきて、インパクトのときにヘッドが加速します。
太田椋選手の打撃フォームを見ると、バットを振りにいくときに、まず右脇を締める動作から始まっています。そしてグリップ先行でバットが出ていきます。
押し手の脇を締めて、身体の近くを通してバットを出すことは、内角球への対応や、バットの押し込みにも良い効果を発揮するので、バッティングには必須の動作なんです!
太田椋選手から盗む!バットの使い方:③押し手の掌を上に向ける
バットのヘッドを落として、その重さをインパクトの力に伝えるために、脇を締めるのと連動して押し手の掌を上に向けましょう。押し手の掌は、上を向けたままインパクトまで持っていきます。
この押し手の掌を上に向ける動作と、身体の回転が合わさって、バットの重さをインパクトの力に繋げることができます。
ちょっと写真ではわかりにくいですが、太田椋選手の打撃フォームも、バットを振り出したときに右手の掌が上を向いています。
押し手の掌を上に向けることで、レベルスイングになり、ボールの軌道にバットを入れやすくなるメリットもあります。
太田椋選手から盗む!バットの使い方で重要な3つのポイント まとめ
ここまで読んで頂きありがとうございます。今回は、太田椋選手の打撃フォームを参考に、バットの使い方で重要な3つのポイントを解説しました。
バットの使い方で重要なポイント
- 足が着地するまでトップの手の位置を軸足の上辺りにキープ
- 押し手の脇を締める
- 押し手の掌を上に向ける
今回解説した内容は、もちろん練習は必要ですが、誰でも意識して取り組める内容です。バットを上手く使えるようになると、打率も飛距離も伸びます。
太田椋選手の打撃フォームを参考に、是非バットの使い方を覚えて、バッターとしてのレベルをアップさせましょう。質問等あれば公式LINEからメッセージをお願いします!
そして、奈良のスター(出身は大阪ですが)である太田椋選手の今後の活躍が楽しみです!