あなたはなかなか打率が上がらないことに悩んでいませんか?
「打てる!」と思ってバットを振ったのに上手く打てなかったという経験はありません?
そんなあなたは、ボールを打ちに行くときに目線がブレてしまっている可能性があります。目線がブレると、ボールを目で追えなくなるため、狙いを定めることができません。
「目線のブレを抑える」ことは、打率と飛距離を両立させるための必須条件です。そこで今回は、野球歴20年以上の私が筒香選手のバッティングフォームを参考に、「目線のブレを抑える」ためのポイントを解説します!
こんな方におすすめ
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- バットの芯にボールが当たらない
- 打ったと思ったのに平凡なゴロ/フライになる
- 打率と飛距離の両立が難しいと感じている
上手くいかずに悩んでいるあなたは、まず「あるべき姿」を知ることから始めるべきです。どうすれば良いかわからない状態では、練習をたくさんこなしても得られる効果は少ないです。
今回は、「あるべき姿」に加えて、どういうポイントを意識すれば良いかを具体的に解説していますので、是非最後まで読んで練習に活かしてください!
Contents
バッティングでは何で「目線のブレを抑える」必要があるの?
バッティングは、いくら力強いバットスイングができたとしても、バットにボールが当たらなければ意味がありません。逆にどれだけバットにボールを当てる技術が高くても、ボールを前に飛ばせなければ結果を出すことはできません。
なので、バッティングは、力強いスイングとバットにボールを当てる技術の両立が必要です。
力強いスイングは、主に身体の捻りと体重移動によって生み出されます。
テイクバックで軸足に体重を乗せつつ投手と逆方向に捻り、投手側の足を踏み出して、体重移動をしながら身体を一気に回転します。この一連の動作で力を伝達していき、最終的にバットを加速させることで力強いスイングが生まれます。
一方、バットにボールを当てるためには、まずボールを見る必要があります。タイミングの取り方やスイングの軌道など、打率を上げるためには色々と意識すべきことがありますが、ボールをしっかりと見ることができているのが大前提です。
ボールをしっかりと見るとは、なるべく同じ視点から長くボールを見ることです。理由はシンプルで、自分の目線がブレブレだとボールもブレて見えるので狙いを定められませんし、一瞬だけ見るより長く見れた方が距離やタイミングが測りやすいからです。極論、止まった状態でじっとボールを見た方が狙いは定めやすいです。
しかし、バッティングでは力強いスイングとの両立が必須なので、そう簡単にはいきません。力強いスイングをするために、身体を捻ったり、体重移動をしたり、身体を回転させたりと、顔の位置がズレてしまう要素が多分にあります。
そこで意識したいのが、「目線のブレを抑える」ことです。目線のブレを抑えることで、同じ視点から長くボールを見ることができるため、狙いを定めやすくなるんです!
筒香嘉智選手から盗む!バッティングで「目線のブレを抑える」ための3つのポイント
それでは、筒香嘉智選手のバッティングフォームを参考に「目線のブレを抑える」ためのポイントを解説していきます!
まず、筒香嘉智選手のバッティングフォームを見てみましょう。
目線に注目すると、右足を踏み出すときに身体が前に出る(←これは必須動作)ものの、顔は動かずに目線のブレが抑えられていることがわかります。
筒香選手のように目線のブレを抑えるための具体的なポイントは以下の3つです!
目線のブレを抑えるためのポイント
- 顎を引いて投手側の肩越しに投手を見る
- トップを早く作ってタイミングをゆっくり合わせる
- トップから踏み出しの間で目線を上下させない
このポイントについてそれぞれ解説していきます!
筒香嘉智選手から盗む!バッティングで「目線のブレを抑える」ためのポイント:①顎を引いて投手側の肩越しに投手を見る
まず、バッティング準備段階であるテイクバック時の投手への目線の送り方です。
バッターは、ストライクゾーンのボールを見逃し続けるとアウトになってしまうので、ストライクゾーンは打てるように、全体が見える状態にしておく必要があります。
全体を見るとは、投手のリリースポイント(真正面からやや上)から、ストライクゾーンの下限(膝の辺り)までの範囲をカバーすることで、この範囲を顔を動かさずに見るために、準備段階から顎を引いた状態にします。
そして、力強いスイングをするための準備として、上半身を投手と反対方向に捻る必要があるため、顔を顎を引いた状態で固定して、上半身を捻ると、自然と投手側の肩越しに投手を見ることになります。
テイクバック時の目線の取り方が、その後のブレを抑えることに繋がるので、テイクバック時(準備段階)では、顎を引いて肩越しに投手を見るようにしましょう!
筒香嘉智選手から盗む!バッティングで「目線のブレを抑える」ためのポイント:②トップを早く作ってタイミングをゆっくり合わせる
バッティングは、テイクバック→踏み込み→スイングという流れで進めます。この3つの中で、テイクバックがバットを振り出すための準備段階にあたり、テイクバック時にトップ(バットを最も後ろに引いて準備ができた状態)を作ります。
そして、このトップを早めに作ることが、「目線のブレを抑える」ことに繋がります。トップを早く作り、打つための準備を早く終えることで、身体を急いで動かす必要がなくなり、「目線のブレを抑える」ことができます。
逆に準備が遅いと、トップを作ってからバットを振るまでの時間が短くなり、身体を素早く・激しく動かす必要が出てくるため、その分目線がブレてしまうというわけです。
筒香嘉智選手のバッティングフォームを見ると、投手がボールをリリースする前からトップが作れていることがわかります。早く準備ができていることで、目線のブレを抑え、ゆっくりタイミングを合わせることができるので、打率向上に繋がります。
早めにトップを作ることは、下半身で支える時間が長くなるため、身体を支えられる足腰の強さが必要です。バッテイング練習に加えて、下半身強化も図るようにしましょう。
筒香嘉智選手から盗む!バッティングで「目線のブレを抑える」ためのポイント:③トップから踏み出しの間で目線を上下させない
目線のブレで一番懸念されるのが、上下のブレです。バッティングは、テイクバック・踏み込み・スイングをする過程で膝を曲げ伸ばしするため、意識しておかないと目線が上下にブレてしまいます。
当然、目線が上下にブレると、ボールに狙いを定めることが難しくなるので、ボールにバットを当てれる確率が下がってしまいます。
筒香選手のバッティングフォームを見ると、最も上下のブレが大きくなるテイクバック時と右足が着地したタイミングで比較しても、顔の高さにほとんど変化がないことがわかります。
上下のブレを抑えるためには、テイクバック時から膝を曲げて重心を落としておくことと、右足が着地するまで軸足側に体重を残しておくことが重要です。この2点を意識して目線が上下にブレることを抑えるようにしましょう。
筒香嘉智選手から盗む!バッティングで「目線のブレを抑える」ための3つのポイント まとめ
ここまで読んでいただきありがとうございます。今回、筒香嘉智選手のバッティングフォームを参考に解説した「目線のブレを抑える」ためのポイントは以下の3つです!
目線のブレを抑えるためのポイント
- 投手側の肩越しに投手を見る
- トップを早く作ってタイミングをゆっくり合わせる
- トップから踏み出しの間で目線を上下させない
目線をブラさないためには、顎を引いて顔を極力固定し、急激な動きをしないよう早めに準備をして、顔の移動を減らすことが必要です。
もちろん練習は必要ですが、今回解説したポイントは今日の練習から取り入れて頂ける内容になっています。目線をブラさないことが、打率を上げるための大前提となりますので、意識して練習するようにしましょう!
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