野球では点を取るために一つでも先の塁に進むことが非常に重要になってきます。そのために、走塁の上達は必須です。
ただし、走塁の上達といっても、単純にベースランニングが速いだけでは、実戦で通用しません!
しっかりと状況に応じた判断をしていかないと、無駄にアウトになったり、勝負すべきところで止まってしまったりと、チームに貢献できなくなくなってしまいます。
今回は、適切な状況判断をするために、塁で考えておくべきことについて解説していきます!
野球初心者必見!塁上で考えるべき6つのポイント
適切な判断をするためには、以下の6つを頭に入れておく必要があります。
塁で考えるべきこと
- カウント
- 回数
- 点差
- ランナーの位置
- 守備位置
- 外野手の肩の強さ
これらの状況を踏まえて、投手がボールを投げる前に「どんな打球が飛んだら、どのように走る」とイメージするんです。
では、なぜこの6つを意識する必要があるかを、簡単に解説していきます!
野球初心者必見!塁上で考えるべきポイント:①カウント
カウントを考えるとは、ストライク、ボール、アウトがそれぞれいくつの状態かを把握し、カウントに応じた動きを準備しておくことです。
例えば、自分が2塁ベースにいるとき、ノーアウトであれば、無理して進まなくて良いので、打球を落ち着いて見てから走りますが、2アウトであれば、バットに当たった瞬間にスタートを切り、本塁を狙います。(あくまで例で、他の要素の状況で変わってきます)
このようにカウントは、走塁に影響する重要な要素なので、常に頭に入れるようにしましょう。
野球初心者必見!塁上で考えるべきポイント:②回数
野球では、基本的に一試合は9回までと決まっているので、あと何回攻撃できるかがはっきりしています。
そのため、序盤(1〜3回)、中盤(4〜6回)、終盤(7〜9回)で、攻め方が変わってきます。
序盤は主導権を握るため、無理に次の塁を狙わずにランナーを溜める。終盤は攻撃回数が限られているため無理に走ってでも一点を狙いに行く。
回数以外の状況やチームの戦略で考え方は変わりますが、上記の例のように回数も意識して走塁する必要があります!
野球初心者必見!塁上で考えるべきポイント:③点差
野球は点数よって試合が決まるので、点差を意識した走塁は必須です。
例えば、最終回に5点差以上の大差で負けている時は、無理して1点を取ったところで勝てないので、ランナーを貯めれるように無理せずアウトにならない走塁をすることになります。
逆に大差でリードしている立場であれば、大量得点は不要で1点ずつ積み重ねていけば良いので、攻めた走塁をしても良いです。
例にもある通り、回数と組み合わせで考えると、どのような走塁をすべきがわかりやすいです。
野球初心者必見!塁上で考えるべきポイント:④ランナーの位置
走塁中は自分のことだけでなく、他のランナー(打者走者を含む)も考えて走塁をします。
簡単なところで言えば、自分より前の塁にランナーがいるときは、抜かさないように走る必要があり、ランナー1塁や1、2塁ではフォースプレイになるためゴロは必ず走ります。
レベルが上がると、自分は敢えて挟まれて時間を稼いで、前のランナーを進ませることもあります。
このように、前後のランナーを意識しながら走塁をする必要があります。
野球初心者必見!塁上で考えるべきポイント:⑤守備の位置
ランナーはバッターが打った瞬間に、どのような結果になるかを予測して、進むか、戻るか、(すぐ結果がわからないときは)様子を見るかを判断します。
その判断を早めるために、相手の守備位置を把握する必要があります。守備位置の違いで、守れる範囲や返球にかかる時間が変わってくるので、守備位置の違いは重要な判断要素になるんです。
野球初心者必見!塁上で考えるべきポイント:⑥外野の肩や強さ
バッターが外野にヒットを打って、先の塁を狙うときに、セーフになれるかどうかは、外野手の能力の影響が大きいです。
外野手の肩が弱ければ、ポジションが浅かったり、打球が速かったりしても、先の塁を狙えますが、肩が強い場合は注意が必要です。
ランナーコーチが指示してくれる場合が多いですが、ランナー自身も把握して走塁しましょう。
野球初心者必見!塁上で考えるべき6つのポイントを身につける方法
塁上で考えるべきポイントを6つ解説しましたが、どれも単体で判断できるものではなく、複合的に考える必要があります。
初心者の人が塁に出たときに、その場で6つのポイントについて考えるのは、非常に難しいです。実際考えられる時間は僅かであり、サインや投手からの牽制等、他にも注意すべきこともあります。
なので、塁上で考えるべき6つのポイントは、事前にケース毎に対応を考えて整理した上で、試合に臨むようにしましょう。
ただし、6つの全てのパターンを考えると膨大な量になるため、以下に絞った内容を記載するので、その内容の組み合わせで、「そのケースはどのような意識でプレーすべきか」を事前に頭に入れておいてください!
①カウント
まずは、アウトカウントのみで、ノーアウトと2アウトの2パターンで考えましょう。レベルが上がるにつれて、ストライクやボールも含めて意識していってください。
②回数
序盤(1〜3回)、中盤(4〜6回)、終盤(7〜9回)の3つを考えておけばOKです。実際の試合では、回の初めにチームで「この回はどのような意識で攻めるか(走塁するか)」の認識合わせをすれば、迷わずに走塁ができます。
③点差
点差は、1点勝ち・負けと、5点差は以上の勝ち・負けで考えましょう。同点の場合は、1点差と同じような考え方になる、また、これ以上の細かい点差は事前に考えるのが難しいことから省略して問題ないです。
④ランナーの位置
ランナーの位置については、まずは、抜かさないことと、塁が詰まっている(フォースプレイが成立する)ケースだけを頭に入れておけば良く、その他のケースとの組み合わせは不要です!
⑤守備の位置
守備位置も、その他のケースと組み合わせで事前に整理する必要はありません。守備位置は実際の試合でしか確認できませんので、リードする前に塁上で相手守備を見渡して確認するようにしましょう。
⑥外野の肩の強さ
守備位置と同様に、実際の試合でしか確認できないため、事前整理は不要です。試合前のノックやキャッチボールで相手の外野手の肩を注意してみましょう。わからなければ、ランナーコーチに判断を委ねればOKです!
上記の内容の通り、事前に考えられるポイントは、カウントと回数と点差の組み合わせのみで、大した量にはならないので、試合に臨む前に考えを整理しておきましょう。そして、試合では守備位置などの、その場でしか判断できない内容の確認に注力しましょう!
野球初心者必見!塁上で考えるべき6つのポイント まとめ
改めて振り返ると、塁上で考えるべきポイントは以下の6つです!
塁上で考えるべきポイント
- カウント
- 回数
- 点差
- ランナーの位置
- 守備位置
- 外野手の肩
そして、カウント、回数、点差については、事前に考え方の理解・整理ができるので、必要最低限のケースについて、どのような走塁をすべきか考えて置いた方がいいです。
それ以外の項目は、試合で確認して対応する内容になります。
今回の内容を実践できれば、走塁で判断を間違うことは無くなりますので、事前の頭の整理と試合で確認すべきポイントを漏れなく意識して、走塁レベルをアップさせてください!