ボールを捕る時に、グローブの使い方が間違っていると、ボールがグローブに入らなかったり、弾いてしまったりと、なかなか上手く捕球することができません。
そこで、今回は野球歴20年以上の私がグローブの使い方における3つの注意点を解説します。
こんな方におすすめ
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- 野球を始めたばかりでグローブの使い方がわからない。
- よくボールを弾いてしまう。
- これまで感覚でプレーしてきたが、頭でも理解してプレーしたい。
もちろん練習は必要ですが、これから解説する3つの注意点を抑えておけば、初心者の方でもボールをしっかり捕ることができるようになるので、是非チェックしてください!
Contents
野球グローブでボールを捕る時の注意点:①グローブの補球面を必ずボールに向ける
グローブの使い方で一番初めにつまづくのが、グローブの向きです。
ボールを捕球するときは、基本的にグローブの捕球面をボールに対して垂直に向ける必要があります。
自分ではグローブをボールに向けているつもりでも、実はボールに対してグローブが斜めを向いてしまっている。。ということがよくあります。
それは身体の作り上しょうがないんです。
腕を下に垂らして力を向いてもらうとわかりますが、自然にしていると掌は横(身体側)を向いています。「ボールに対してグローブの捕球面を垂直に向ける=掌を正面に向ける」ことで、掌を自然ではない方に向ける必要があるため、常に意識していないと捕球面がボールに対して斜めを向いてしまいます。
ただし、掌を正面に向けること自体は、誰でも簡単にできるので、「グローブの捕球面をボールに向ける」ことを意識さえできれば、この問題は解決されます。
慣れてきた頃に、おろそかになる選手もいるので、捕球面は常にボールに対してまっすぐ向けるよう注意してプレーしてください。
野球グローブでボールを捕る時の注意点:②手首は腕と親指が一直線になる角度にする
野球をしていると、「グローブを立てろ!」とか「グローブを寝かすな!」といった指導を受けることが良くあります。
これは、手首の角度に対する指導で、「グローブを立てる」は手首を反らした形(左の写真)を指し、「グローブを寝かす」は手首を曲げた形(右の写真)を指します。
手首は反らすより曲げる方が楽で簡単なので、グローブは寝てしまうことが多いです。そのため、野球の指導現場では、「グローブを立てろ!」という言葉がよく聞かれません。ただし、「グローブを立てろ!」というのは、あくまで個別の指導であって、あるべき姿ではありません。
手首の角度におけるあるべき姿は、手首を曲げも反らしもせず、腕と親指が一直線になる角度(下の写真)が、最も捕球しやすい形になります。
グローブの設計上、捕球面は少し斜めに角度がついた形となっているので、手首を一直線にした形がグローブにとって最も捕球しやすい角度になります。
「グローブを寝かす」とボールと捕球面の角度が平行に近づき、後ろに弾くリスクが高まり、「グローブを立てる」とボールと捕球面の角度が垂直となり、前に弾きやすくなります。
野球を始めると、色んな人から様々な指導を受けると思いますが、あるべき姿は見失わずに、「手首は腕と親指が一直線になる角度にする」ことに注意してプレーするようにしましょう!
野球グローブでボールを捕る時の注意点:③グローブは腕が7時の角度でひっくり返す
最後はグローブをつけた腕の使い方です。結論から言うと腕は写真のように使います。
めちゃくちゃ雑い図ですが、左手にグローブを着けて、腕を伸ばした状態で360°回転させていることをイメージしてください。(左投げの人は全て逆でイメージしましょう)
上から左回りに回転させていき、真下を超えた時点で、グローブを前に向けておくのが厳しくなります。そのタイミングで腕をひっくり返します(逆シングル)。そして、その腕の向きのままた右側からゆっくり上に上がっていく。
これが自然なグローブの使い方です。正面から見ると、7時の角度で腕をひっくり返して逆シングルになります。(自分から見ると5時方向ですね)
「当たり前じゃん!」と思われるかもしれませんが、「逆シングルはダメ!」という指導が多いため、特にゴロ捕球時は出来ていない人が多いのではないでしょうか?
逆シングルでの捕球は多少難しく、当然練習が必要ですが、腕の向きを変えずに無理やり捕りにいくよりは、捕球の精度は確実に上がります。(実際プロは普通に逆シングルで捕球しています)
指導者によっては、逆シングルが許されない場合もあるかと思いますが、レベルを上げるためには必要な技術なので、逆シングルにすべき角度には注意してプレーするようにしましょう。
野球グローブでボールを捕る時の注意点 まとめ
最後まで読んでいただいてありがとうございます!今回解説した注意点は以下の3つです。
グローブでの捕球時の注意点
- グローブの補球面を必ずボールに向ける
- 手首は腕と親指が一直線になる角度にする
- グローブは腕が7時の角度でひっくり返す
グローブの使い方は、意識する点が色々あるにもかかわらず、教えて貰える機会が非常に少ないと思います。私も全てをしっかりと理解したのは大学野球で指導を受けたときです。
今回解説した注意点は、意識すれば誰でも取り組める内容になっていますので、是非明日からの練習・試合で実践して、プレーの質を上げていってください!