防寒着といえば、グラコン(グラウンドコート)やウインドブレーカーを思い浮かべると思いますが、これらは分厚く、形状もややカサばるため、試合や実戦的な練習の際には着れません。(草野球なら許される場合もあるかも)
そのため、寒さにはユニフォームより内側であるアンダーシャツで対策を取る必要があります。
身体が冷えると、また動きが悪くなり、集中力が落ち、ケガをしやすくなるという最悪な状況に陥ります。
そんな野球にとって過酷な冬を乗り切るために、野球歴20年の私が、防寒アンダーシャツを解説・紹介します!
こんな方におすすめ
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- どんな冬用アンダーシャツがあるか知りたい。
- どの冬用アンダーシャツを買えばいいか教えて欲しい。
- お金をかけずに寒さを乗り切る方法が知りたい。
是非この記事を最後まで読んで、野球のレベルアップにとって重要な冬を、有意義に過ごしてください!
アンダーシャツ以外も含めた防寒ウェア、グッズをまとめた記事をありますので、そちらも読んで冬を乗り切るための知識を身につけてください。
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冬に身につけるべき野球ウェア・防寒グッズはこれっ!!これで寒い冬を乗り切ろう!!
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Contents
冬の野球で活躍する防寒アンダーシャツとは?
冬用の野球ウェアといえば、ユニフォームの上に着るグラコン(グラウンドコート、左写真)やウインドブレーカー(右写真)をイメージされると思います。
ただし、ユニフォームの上に着るウェアは、基本的に分厚く、カサばるため、試合や実践練習での着用には向きません。
実際、基本的に試合での着用は認められておらず(雨天で投手が走者となった時のみ着用可)、高校野球など規律が厳しい環境では練習でも着用できない場合もあります。
そのため、野球の寒さ対策では、アンダーシャツの選択が非常に重要になります。(ユニフォームは、チームで決まってますし、練習用でも防寒は期待できません)
当然、野球ウェアのメーカーもそれを十分理解しているので、メーカー毎にUNIQLOのエアリズムとヒートテックのような、暑い時期用と寒い時期用のアンダーシャツが用意されているんです。
アンダーシャツは、プレーに悪影響を与えてはいけないため、形状ではなく、使用する素材でシーズン分けされています。
アンダーシャツ選びは、素材だけじゃなく、機能性(動きやすさ)も重要ですが、冬用のアンダーシャツにおいては、防寒性に重きを置いて、素材の良し悪しで判断するのがいいでしょう。
防寒アンダーシャツの素材は防寒性能の仕組みよって、主に以下2種類に分けられます。(各メーカーでの違いは後述します)
実際は各メーカーの違いの方が大きいので、後述するオススメのアンダーシャツをチェックしてもらえればOKですが、仕組みを知っておいた方がより自分に合ったことものが選べるので、是非知っておいてください。
1.保温・吸湿速乾
起毛などでウェアと身体の隙間に空気の層を作り、その空気が体温等で温められます。それを逃がさずに維持することで、暖かい状態がキープされます。(保温)
そして、汗等の水分を素早く吸収・乾燥することで、冷えの原因を取り除きます。(吸湿速乾)
大部分のメーカーが、保温・吸湿速乾性能を備えたアンダーシャツを冬用として展開しています。
後述する吸湿発熱と比較すると、自発的に発熱するわけではないので、急激に温かくなることはありませんが、速乾性能に優れているため、激しい練習でも快適な状態がキープされやすいです。
2.吸湿発熱
身体から常に放出されている水分(汗を含む)を特殊な繊維に吸着させると、水分の粒が繊維と擦れて摩擦熱が生じます。これが吸湿発熱の仕組みです。
UNIQLOのヒートテックも、この吸湿発熱性能を備えた生地が使われています。
仕組みの特性上、吸湿してしまうので、通常スポーツには向かないとされていますが、速乾性能と両立させたウェアが出てきています。
ヒートテックを着たことがある方はわかると思いますが、発熱機能により着用して少し経つと急激に温かくなります。
ただし、水分を吸着するという仕組み上、乾きにくいデメリットがあるので、一般的に発熱機能と速乾性の両立が課題になります。
冬の野球に!防寒アンダーシャツ5選!
野球ウェアの主要メーカーに、それぞれ冬用のアンダーシャツがあります。
その中でも特に暖かく、機能性の高いアンダーシャツを5つ選びましたので、冬用アンダーシャツはこの中から選んでください!
冬の防寒アンダーシャツ①アンダーアーマー コールドギア(coldgear)
アンダーアーマーのウェアは、NPBでは読売ジャイアンツ、ソフトバンクホークス、MLBでは、ニューヨークヤンキースなどのプロ野球の中の強豪チームに使われています。
それだけあって、アンダーアーマーのコールドギアは、暖かさ、機能性ともに優れています!
コールドギアは、身体と服の間に暖気を保持して、吸汗速乾性により汗による冷えを抑えるので、真冬でも温かく感じられます。
野球歴20年の私も冬はアンダーアーマーのコールドギアを愛用してきました!
"防寒アンダーシャツ"で迷ったら、まずアンダーアーマーのコールドギアを使えば間違いないでしょう!
冬の防寒アンダーシャツ②ミズノ ブレスサーモ
言わずと知れたスポーツメーカーのミズノには、ブレスサーモという素材の"防寒アンダーシャツ"があります。
ブレスサーモは吸湿発熱素材でできており、文字通り身体から発生する水分を吸収して発熱します。
その吸湿、発熱した空気を繊維の中に取り込んで保温する、といった仕組みになっています!
ブレスサーモは手触りが良く、着た時のヒンヤリ感が少ないのが特徴です!
ミズノのウェアは野球だけでなく、幅広い用途で使われているので、信頼度が高いですね!
冬の防寒アンダーシャツ③SSK SCβ蓄熱フィットアンダーシャツ
SSKは、多くのプロ野球選手も愛用する野球メーカーです。西武ライオンズの秋山選手などが使っています!
そんなSSKの冬用アンダーシャツ"SCβ蓄熱フィットアンダーシャツ"は、起毛素材でやわらい肌触りが特徴です。
もちろん、防寒アンダーシャツに必須である、吸湿、発熱、保温の性能もある素材なので、真冬でも温かく野球ができるでしょう!
冬の防寒アンダーシャツ④ZETT HEAT-Z
ZETTもSSKと同様、プロ野球選手も愛用する野球メーカーです。ソフトバンクホークスの千賀選手などが使っています!
HEAT-Zのアンダーシャツは、保温性が高く、且つ軽いのが特徴のアンダーシャツです。
裏起毛なので柔らかく、温かい肌触りになっています。
肩や背中にスティッチで差し色が入っているタイプもあるので、冬の練習の中でアンダーシャツ1枚になった時も、無地よりはオシャレな雰囲気になります!
冬の防寒アンダーシャツ⑤デサント ヒートエボリューション
アンブロやルコック、スキンズなど幅広いブランドと製品を扱うデサントの防寒アンダーシャツは、"ヒートエボリューション"です。
ヒートエボリューションは、伸縮性と保温性の優れたアンダーシャツで、防寒アンダーシャツの中でも機能性が高いところご特徴です。
メジャーで活躍する大谷翔平選手が使っているところが信頼度をかなり上げています笑
もちろん吸湿性能も備えているので、汗をかいた時に、身体が冷えるのを抑えてくれます。
機能性を優先するならデサントのヒートエボリューションを選びましょう!
野球の冬をとにかく安く乗り切る方法はないの?
色々紹介されたけど、必要なのはアンダーシャツだけじゃないから、結構お金がかかるじゃないか!という声が聞こえてきそうなので、私が大学時代にしていたお金をかけずに寒さ対策をする方法を伝授します。
それは、、アンダーシャツの下にユニクロのヒートテックを着ることです。
部活をしている人だと、すでにやってる人は多いのではないかと思いますが、ユニクロのヒートテックが安くて温かいので、めちゃくちゃ効果的です。
アンダーシャツの下に着用してしまえば、外からは見えないので見た目を気にする必要はありません。
ネックウォーマーやレッグウォーマーなどの外から見えるアイテムは、少し良いものにして後はヒートテックを内側に着れば、印象と防寒対策の両立ができます。
私は、真冬には上下共にヒートテックを二重に着て、その上にユニフォームを着用していました。最近は、少し値段が上がりますが「超極暖」などの、ヒートテックの上位製品も出ていますので、特に寒い時期にはそちらを選んでも良いでしょう。
高い防寒ウェアを複数枚揃えるのは経済的に厳しいと思いますので、是非実践してみてください!
冬の野球に!防寒アンダーシャツ5選 まとめ
"防寒アンダーシャツ"は、冬の必須アイテムです。
普通のアンダーシャツより、少し値が張りますが、分厚く丈夫なため、長い間使えます。
それより、冬の野球でレベルアップするためには、身体を極力冷やさないということが必須条件です!
次のシーズンで活躍するためにも、冬の試合、練習では、必ず"防寒アンダーシャツ"を着て、最高に充実した冬を過ごしましょう!!